金沢大学医薬保健研究域医学系 産科婦人科学教室

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生殖学研究室


○概日リズムの異常による産婦人科疾患の発症機序の解明 

子宮筋の収縮異常による月経血の腹腔内逆流や収縮抑制異常は子宮内膜症や早産などの原因になる可能性がある。この子宮筋の収縮異常に思春期以降の不規則な生活による概日リズムの乱れが関与している可能性を提唱し現在検討中である。

*AMEDプロジェクト

関連する競争的資金等の研究課題 
19K09776 概日リズムによる子宮収縮制御機構に着目した産婦人科疾患予防法の探索
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K09776/


○新しい胚シグナル分子の解明とそれを用いた幹細胞の解析 

卵管から子宮内の着床・胎盤形成にいたる過程で胚が用いている新しい胚シグナル分子構造の解明を試みている。同時にこの分子群を利用している癌を含む新規の幹細胞の同定とその維持機構を解析することにより免疫疾患や悪性腫瘍の新規の診断・治療法の開発を国際協力体制のもとにすすめている。

*AMEDプロジェクト
胚シグナルによる免疫寛容誘導機構に基づく胎児・胎盤循環幹細胞の解析  

関連する競争的資金等の研究課題
19K22681 胚シグナルに対する免疫応答異常を共通の病因とする新しい疾患群の同定と解析
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K22681/
17H04337 免疫系を介した胚着床誘導機構の解明 -胚シグナルの同定と機能解析-
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H04337/


○乳癌ホルモン治療に伴う卵巣と子宮の異常刺激作用と不妊症誘発リスク

我々はこれまで乳癌ホルモン治療に伴う卵巣の過剰刺激作用について先駆的に警鐘を鳴らしてきた。その後の金沢大学が中心となった後方視的および前方視的調査で子宮内膜の機能・器質的な異常が誘導され治療後に子宮因子による不妊症を誘発する可能性が示されてきた。現在このテーマは日本産科婦人科学会の生殖内分泌委員会でも重要課題として取り上げられ臨床研究が進行中である。

関連する競争的資金等の研究課題
17K11223 乳癌患者におけるタモキシフェン投与の子宮内膜着床能に及ぼす影響と作用機序の解析
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K11223/

Tamoxifen-induced ovarian hyperstimulation during premenopausal hormonal therapy for breast cancer in Japanese women. Yamazaki R, Inokuchi M, Ishikawa S, Myojo S, Iwadare J, Bono Y, Mizumoto Y, Nakamura M, Takakura M, Iizuka T, Ohta T, Fujiwara H. Springerplus. 4:425, 2015.

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