我が国は先進国の中で唯一子宮頸がんワクチンの接種が推進できない状況になっている。従って今後は既にHPVに感染している若年女性の子宮頸癌への進行を将来にわたり抑制する治療法の開発が求められる。これらの背景のもとHPV感染に関連した子宮頸部細胞の分化を抑制して癌化への進行を促進する機序の解明を試み,その候補分子の同定に成功し, この新しい機構を応用した治療法を開発している。